iKure Techsoft(アイキュア・テックソフト)

 

 

アイキュア・テックソフトは、インドの医療サービスの無い地域へ、独自のIT技術を介して安価に一次医療(プライマリー・ケア)を提供する企業です。2010年、本社を置くインド第3の都市コルカタ近郊の農村地域からサービス提供を始めた彼らは、2014年1月現在、12の医療センターを開設、50万人を超える-アイキュア・テックソフトがなければ医療サービスを受けることが出来なかったであろう-人たちの、健康改善に役立っています。

 

一次医療機関を設置しているアイキュア・テックソフトが、起業してまず手掛けたのはWireless Health Incident Monitoring System(=病気を遠隔からでも監視できる無線システム、WHIMS)という独自ソフトウェアの開発でした。異色に思えるそのエピソードも、起業家が世界有数のIT企業で順調にキャリアを積んでいたエンジニアだった経歴を知ると、納得がいきます。敬愛する父親に心臓病疾患が発覚した際、一家は「手術は大都市の総合病院で受け、地元で療養する」という方針を採りました。ところが、地元医師による薬の処方を受けながら、病状は改善しないまま。半年後、検診で訪れた大都市の専門医から、地元医師の処方薬が間違っているという指摘を受けたとき、起業家の脳裏をよぎったのは「こうしてはいられない」という思いでした。

 

遠隔地に医療サービスを届けるIT技術はそれまでにも存在していました。ただ、通信状況の悪いエリアでは実用に程遠いレベルであったこと、また、そのシステムを使えるようになるまでの初期投資費用が決して小さくなかったこと、医師の時間に患者が合わせなければリモートであっても結局診療を受けることができないこと、など、多くの課題がありました。アイキュア・テックソフトは、そうした課題を、自分なら解決できる、という信念と、自分の家族が味わったような悲しみをひとつでも減らしたい、という起業家の熱い思いから生まれた企業です。

 

iKure_RHC

 

 

 

事業の社会的意義

 

 

インドでは農村地域に居住する人口比率は国民の70%といわれます。そうしたエリアでは医学知識の普及も不完全なため、早期発見が完治につながるような病気への対処が遅れています。アイキュア・テックソフトは独自のIT技術を介して、より多くの一次医療サービスを、ひとりでも多くのひとに届けることを目指しています。

 

アイキュア・テックソフトは「医師・薬剤師・施設管理者・アシスタント」でチームを構成し、近隣施設を担当地域として、彼らが一次医療にあたります。そこで対応できないケースは、連携する大都市の病院へカルテを共有し、治療予約を行い、患者を紹介します。こうした繰り返しが、地域特性のある疾病への対応やセカンド・オピニオンの蓄積につながり、無医村地域の健康改善につながる、そう考えているのです。

 

医療従事者の数と就業機会のバランスが必ずしも保たれているとは言い難いインドにおいて、過疎地域における医療チームを編成し、より高次な医療も可能なように育成する。治療機会が増える患者のみならず、医療従事者としての成長機会を提供する側面も、アイキュア・テックソフトが目指すところです。

 

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会社情報

 

社名 iKure Techsoft(アイキュア・テックソフト)
事業内容 IT技術を通じた、一次医療サービスの提供
ウェブサイト http://www.ikuretechsoft.com/