ARUN Newsletter No.34 2014年3月号を発行しました

YUNUS

 

このニュースレターでは、ARUNの活動や社会的投資について解説しています。読者は、社会的投資に興味がある方や、カンボジア・インドなど新興国に興味がある方など様々です。「途上国と私たちをつなぐ社会的投資」について一緒に考えていきましょう! Is this email not displaying correctly?
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March 2014

In This Issue

<1> 巻頭言 

<2> 連載:社会性評価

<3> 連載:社会的投資がわかる書評コーナー

<4> お知らせ

<5> 編集後記

写真ありマス

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Photo by Luis Barreto for Danone Communities

<1>巻頭言

いつもARUNを応援いただき、ありがとうございます。

ARUN(アルン)は出資者98人(個人、法人)で構成される合同会社です。カンボジアの社会的企業を投資により応援しながら、日本発のグローバルな社会的投資プラットフォーム構築を目指して活動しています。

今月はじめ、カンボジアでモハマド・ユヌス氏とのパネルディスカッションに参加しました。ノーベル平和賞を受賞したユヌス氏はカンボジアでも有名人。当日はプノンペン大学内にあるカンボジア日本人材開発センターの大ホールが「ソーシャル・ビジネス」に関心を持つカンボジアの若者でいっぱいになりました。パネリストはユヌス氏を含めて6人。ストリートチルドレンの教育と自立を支援するNGO「フレンズインターナショナル」創設者であるセバスチャン・マロー氏、農村地域で水の浄化、販売事業を展開する「タックサアー1001」創設者のチャイ・ロー氏など、カンボジアで活躍する社会起業家の方々と共にパネルディスカッションに参加する機会を頂き光栄でした。ちなみにフレンズの運営するレストランは、職業訓練のイメージを一新する斬新なデザインとメニューで人気を集め、カンボジアとラオスで5店舗を展開。私もカンボジアに行く度に訪れています。

ユヌス氏のメッセージで心に残ったのは「常識を疑うこと」「質問をひっくり返してみること」「知らないことを恐れるな」。グラミン銀行を始めるとき、誰もが「貧しい人にお金を貸すなんて無茶だ」、「担保なしでは貸せない」と言ったそうです。新しい仕組みが必要だと思ったユヌス氏は、銀行の常識とは反対に行く事にしました。「銀行は金持ちへ、私たちは貧しい人へ。銀行は男性に、私たちは女性に。銀行は担保付、私たちは担保なし。担保がなければ、弁護士を雇う必要はありません!」明快なメッセージでした。

ARUNも社会的投資という新しい仕組みを手探りで作っています。従来の投資とも寄付とも違う、社会的リターンと経済的リターンの両立を目指して、金融のライセンスがなくても投資ができる方法にチャレンジしてきました。昨年は貸金業ライセンスを取得し、融資も行えるようになりましたが、一方で登録業者として守らなければならない規則も増えてきました。ステージが一段上がると共に、より常識との戦いが厳しくなることを感じます。ユヌス氏との会話から、改めてARUNのミッションを思い起こし、社会起業家と共に道を切り開いていきたいと思いました。

皆様もぜひARUNの活動にご参加ください!

功能聡子

<2>連載:社会性評価

社会的投資、インパクトインベストメントの「成功」の基準とは?-社会性モニタリング&評価の重要性の高まりを受けて

ARUNパートナー 津崎たから



今回は社会的投資の「成功」とは具体的にどういう状態のことを言うのか、何を持って「成功」と判断するのかについて考えてみたい。 前回はARUNの投資事業の社会性に関するモニタリングと評価の方法、実施時の流れ、指標となる項目について紹介したが、では「それぞれの項目について、高い数値が確認されれば、それはよい投資案件だったと言えるか?」というと、そう単純なものではない、というのが私達の経験から導き出される答えである。

ARUNの投資の最大の目的は、投資先事業の背景やその意義に立ち返り、起業家が事業を通じて社会にどんな変化をもたらそうとしているかを深く理解し、投資という形でそのチャレンジを共にする事である。

<3> 連載:社会的投資がわかる書評コーナー

ARUN東京オフィス K.S.

社会的投資のことがわかる。という文脈で紹介できる作品を探していたときに私が思い出したのは、山本周五郎の時代小説「裏の木戸はあいている」でした。 江戸時代の架空の藩で納戸方頭取(≒出納課長)に就いている設定の武士を描いた短編です(初出誌は1955年「講談倶楽部」)。

<4>お知らせ

■(1) ARUN投資先企業が関係している中学校の記事が日経新聞コラムで紹介されていました

カンボジアの無電化地域にソーラーパネルを普及させるビジネスを展開しているARUNの投資先企業、「LES」がアンコールワットそばの公立中学校にソーラパネルを納入しました。その中学校ができるまでの経緯を紹介するコラムには、LESの名前もARUNの名前もいっさい出てこないのですが(!)イイ話だったのでご紹介します。



■(2)「ソーシャル『インベストメント?』スクール」紹介ページ出来ました

参加者から好評のうちに第1期が終了した、社会的投資の全貌を体系的に学べる貴重な機会、「ソーシャル『インベストメント?』スクール」。第2期生の募集も限定10名で間もなく開始します。



■(3) [速報] NPO法人「ARUN Seed」設立

社会的投資の実践をおこなうARUN(合同会社)、その研究活動を支えるARUN Seed(NPO法人)という体制を構築するべく、申請をおこなってまいりましたが、去る3月10日、東京都から設立が認証されました。詳細は追ってご報告しますが、速報まで。

■(4)お友達紹介

「私の友人が、MiCMALi という “Games with Social Missions” を掲げるサンフランシスコのスタートアップのゲーム会社でインターンをしています」「バングラデシュの世界的なNGO、BRACと協力して、WORLD AGENT BRAC というマイクロファイナンス版Sim Cityのようなゲームを開発しており、つい数日前からはクラウドファンディングも開始したとか」「友人いわく、Facebookページでいいね!  してお願い」とARUNパートナーの森田さん(=ナイスガイ)から紹介いただいたので、ほぼ原文ママでお知らせしております。SimCity やマイクロファイナンスに興味がある方は一度ご覧ください!

<5>編集後記

ARUNカンボジア事務所には現地スタッフが2名、常駐しています。事業への投資を希望する起業家に対する指導(「年度予算の書類が必要なんだけど、作れる?」「事業が社会に果たす意義は何か、一緒に考えようか」etc.,etc.)や、日本の投資家と投資先カンボジア企業間のパイプ、など実に重要な役割を担っているわけですが、その他にも、たとえば投資先企業のお客さんたちの声を拾って歩く、というような地道な作業もしています。
たとえば本ニュースレター<4>(1)でも紹介した、ARUNの投資先LES社からソーラーパネルを買ったお客さんたちに「どうですかソーラパネル買って何か生活変わりました?」インタビューの旅。に出かけた、実は生まれも育ちも首都プノンペンな都会っ子スタッフが、無電化地域に足をのばした感想が「ソーラパネルを購入したお客さんの家だけにコウコウと明りがついているのを見て感激しました」というレポートを送ってきてくれたりして、それで不覚にこっちが感動したりして。という、そんな日々です。
(K.S.)

 


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