アンコール遺跡そばの公立中学校の話

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カンボジアの世界遺産、アンコール遺跡そばで2013年10月に開校した公立「バイヨン中学校」を紹介します。
現在、同校に通うのは近隣5小学校を卒業した130名強の生徒。ただ、バイヨン中学ができるまで、このエリアには中学校がなく、10km前後離れた市街地に通うしかありませんでした。
通学困難な雨季の存在や交通事故の危険などから、せっかく進学してもやむをえず中退する、あるいは、そもそも小学校卒業と同時に勉強をあきらめてしまう、そうした光景がごくふつうに見られた地域だったのです。

そんな環境を改善するため、資金集めから学校建築に至るまで、中心となって活動したのがJST(アンコール遺跡の保全と周辺地域の持続的発展のための人材養成支援機構)というNGO。2014年2月17日の日本経済新聞夕刊コラム「フォーカス」には、そのNGOに深い関わりがある日本人として一級建築士の小出陽子さんが紹介されています。

……もう少々お待ちください。間もなくARUNに関係のある話になりますよ(!)

 

生徒たちの向学心にこたえようと中古ノートパソコンを集める活動を前出の小出さんがしていたころ、旧知の仲であるARUNパートナーK氏がたまたま彼女に連絡をとった、そうです。
小出さんと話していたK氏は、バイヨン中学の電力供給源として環境に配慮した太陽光発電を提案。ARUNの投資先であるLighting Engineering & Solutions(ライティング・エンジニアリング&ソリューションズ。LES)社を紹介することになりました。

LESは「無電化地帯にソーラーパネルを販売する」だけでなく「販売した無電化地域に、メンテナンスまでできる人材を育成する」ことにも並行して取り組んでいます。バイヨン中学に設置したソーラーパネルも、ゆくゆくは生徒たち自身がメンテナンスができるようにしたい、LESはそう考えています。

ARUNの社会的投資は事業資金の提供のみで終るものではありません……とは、しばしば私たちが申し上げることではありますが、このバイヨン中学のケースもまた、より良い社会の実現のため、ARUNとその投資先が一体となって取り組んでいる試みのひとつです。(ちなみに、この話を聞いたアンコール遺跡近辺のとある事業所がソーラーパネルの設置を検討してくださっています。この循環がつながっていくと良いですよね!)


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