<1>巻頭言
いつもARUNを応援いただき、ありがとうございます。
ARUN(アルン)は出資者98人(個人、法人)で構成される合同会社です。カンボジアの社会的企業を投資により応援しながら、日本発のグローバルな社会的投資プラットフォーム構築を目指して活動しています。
今日はARUNの新しい投資先のご紹介をしましょう。インドのウエストベンガル州で保健医療事業を展開するソーシャルベンチャー企業、アイキュア(iKure Techsoft)です。起業家のスジャイ氏はITエンジニアとしてIBM、オラクル等で働いた後、父親の病気が契機となり起業。得意のITを使った農村医療の改善に取り組んでいます。アイキュアには、スジャイ氏の志と人柄を慕って、国際的な医療機関で働いていた医師や海外でMBAを取得した優秀な人材が次々と参画している他、地元のロータリークラブとの連携や、エンジェル投資家の支援も集める注目株。今年の4月にインド、ムンバイで開催予定の社会起業家サミット、サンカルプ(Sankalp)での最終プレゼンテーションにも選ばれました。ARUNでは、サンカルプの主催団体(Intellcap)と協力してインド訪問や、サンカルプを日本で開催する企画を構想中。ますます加速するインドのソーシャルビジネスと連携していきます!
東京では、今月から新しくソーシャルインベストメントスクールを開講しました。社会的投資を体系的に理解する場が欲しい、というご要望にお応えしつつ、共に学ぶことを通して実践する仲間を増やしたい、と考えての新企画です。3週連続の講座では、ARUNパートナーが講師をつとめます。スクール初日のテーマは、「社会的投資の世界の潮流と日本の事例」。講師は、シンクタンク勤務で地域づくりやソーシャルビジネス研究の第一人者のMさん。第一期生として参加して下さったのは、ファンド、NPO、事業会社、学生など多彩なバックグラウンドをお持ちの20代から60代までの限定10名~本業の他にも、カンボジアとのフェアトレード、スポーツ基金の設立、アートや学生への投資などの活動をしていらっしゃるという多士済々ぶり。ディスカッションにも熱がこもります。
社会的投資は、「何かしたい」と思ったときに行動する機会だけでなく、すでに行動しているからこそ直面する様々な悩みを解決する「ヒント」が見つかる場にもなるかもしれない、と改めて感じました。
皆様もぜひARUNの活動にご参加ください!
功能聡子
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