ARUN Newsletter No.7 2011年9月号を発行しました。

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このニュースレターでは、ARUNの活動や社会的投資について解説しています。
読者は、社会的投資に興味がある方や、カンボジアに興味がある方など様々です。
「途上国と私たちをつなぐ社会的投資」について一緒に考えていきましょう!

ARUN Newsletter No.7 2011年9月号 (9月12日発行)

INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<1>  巻頭言        代表 功能聡子
<2> 「投資先は今!」 
<3> 「らでぃっしゅぼーや」がサハクレアセダックに与えたヒント 広報チーム
<4> パートナーズ・エッセー                 N.A さん
<5>  今後の予定  
<6>  編集後記

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<1> 巻頭言    代表 功能聡子
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いつもARUNを応援いただき、ありがとうございます。

ARUNは2009年にSocial Investment Fund for Cambodiaとしてスタート。
日本発のグローバルな社会的投資プラットフォームの構築を目指しています。

ARUNが投資対象とする「社会的企業」、最近、カンボジアにおいても関心が
高まっています。先月、首都プノンペンでは、社会的企業をテーマとしたセミ
ナーが開催されました。2日間にわたって、FriendsやDDDなど、カンボジア
を代表する先進的な社会的企業が次々と壇上に立ち、ビジネスが生み出された
背景やビジネスモデルについての経験と課題を共有するフォーラムは、非常に
迫力がありました。ARUNの投資先である、サハクレアセダックも、農村の発展
における社会的企業の役割について発表しました。

主催者の一人、ブラッドフォード大学のアイザック教授によると、200名の定
員があっという間に一杯になったそうです。会場は、プノンペン大学内に日
本の援助で建てられたカンボジア日本人材開発センター(CJCC)。援助によっ
て培われた土台が、自立した社会と経済の発展に行かされようとしている、
その確かな動きを実感することができました。ARUNでは、今後、このような
動きをさらに大きくしていくためにブラッドフォード大学やCJCCとも協力し
ていきたいと考えており、11月には学生を中心としたビジネスコンテストや
シンポジウムを企画しています。

現場からあがってくる投資案件の数も質も飛躍的にのびています。カンボジ
アの伝統的な産品の生産流通や農業分野だけでなく、経済を牽引する観光業
やIT関連でも社会的なマインドを持った起業家が増え、地方の給水事業など
インフラに挑もうという意欲的な起業家もいます。彼らのARUNへの期待は、
単なる資金提供ではなく、ミッションに共感し共に事業を創ってくれる投資
家。まさに、ARUNの目指す姿です。

現在、ARUNの投資家は57名。国際協力、金融、IT、経営などのプロフェッシ
ョナル、年代も経歴もさまざまに違う人たちが集っています。志ある仲間と
出会えることもARUNの魅力の一つです。
9月は勉強会、10月は出資説明会を予定しています。ぜひ、一度遊びにきてく
ださい!

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<2> 「投資先は今!」
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 主要投資先のサハクレアセダックのコメ事業部門CBSPでは11月から
12月にかけて収穫が始まる有機米の買いつけ契約が始まりました。
今年は去年の1.5倍にあたる3000トンのコメの買い付けを予定していて
事業拡大を目指しています。

サハクレアセダックについて詳しくは 
>> http://goo.gl/WHNsc

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<3> 「らでぃっしゅぼーや」がサハクレアセダックに与えたヒント 広報チーム
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 「サハクレアセダックの成長モデルに日本で急成長した
『らでぃっしゅぼーや』のビジネスモデルがヒントになるのではないか」

 7月に来日したサハクレアセダック、センホン代表と約20年間「らでぃっしゅ
ぼーや」の広報部門で活躍し現在は国際有機農業運動連盟(アイフォーム)の常任
理事である郡山昌也さんの間で実現したランチミーティングで交わされた熱い会話
を聞きながら、そんなことを思った。

 大地を守る会と並んで日本の有機農産物宅配ビジネスの代表的存在である
「らでぃっしゅぼーや」は 、1977年に設立されたNPO関西リサイクル運動市民の
会が母体となって設立された民間企業。まずは何よりもNPOが母体となって事業会
社が生まれる点がNPOセダックを母体に生まれた民間企業「サハクレアセダック」
と同じだというのが興味深い。

 そしていずれもミッションは化学肥料に汚染された食品産業は信頼できないという
消費者のニーズを、どう持続可能なビジネスに展開するかという点で共通している。

 「らでぃっしゅ」が出した解は野菜セットの戸別宅配だった。消費者は毎月一定額を
支払い段ボールに詰められた野菜セットを購入する。野菜セットの中身は生産者の出荷
状況にあわせて「らでぃっしゅ」にまかせるという方法で、生産者を消費者が安定的に
支える仕組みを作った。この仕組みがイノベーションで日本の有機野菜の流通量は格段
に増えたといわれる。

 それではこの仕組みを「サハクレアセダック」に応用できるのか。正直なかなか難し
いであろう。戸別宅配は、日本の宅配業の発展を可能にした道路インフラ整備が不可欠
だからだ。

 しかし「サハクレアセダック」にはセダックショップがある。1店舗当たりの顧客が
200から300世帯。有機農業ブランドとしてのセダックの地位は向上していて1日当た
りの売上高は150ドルで損益分岐点の200ドルまであと一歩というところまで来ている。
郡山氏はカンボジアで都市化がすすめば、たとえ戸別宅配でなくても有機農業ビジネス
を広げることは可能ではないかと分析する。

 さらなる共通点は、内発的発展モデルだということだ。「らでぃっしゅ」の扱う商材
は国内産が大原則。バナナやエビなど国内調達が難しいものだけを海外から輸入する。
自国品を大切にすることで国内農家と消費者の両方を満足させたいというのは
「サハクレアセダック」も同じ願いだ。

 ただ島国日本とは異なりメコン経済圏に属する「サハクレアセダック」にはカンボ
ジアだけにとどまらない輸出の可能性があるのではないか。センホン氏は「ベトナムや
タイの米は化学肥料に汚染されていてカンボジアから有機米を買いたいニーズは確実に
ある」と話す。

 宅急便で有名なヤマト運輸は創業者で晩年は社会起業家でもあった小倉昌男氏が米
ニューヨークの街角で宅配業者の集配車配列にヒントを得てビジネスを発案し大ブレ
イクした。センホン氏は、「らでぃっしゅぼーや」との出会いで、自らにどんな化学
変化をおこしカンボジアにイノベーションを巻き起こすことができるのか。

サハクレアセダックの今後に期待したい。

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<4> パートナーズ・エッセー              N.Aさん
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 国際協力、金融などいろんな分野の人がパートナーになっていて他業種の方々の
考え方を勉強できるのがARUNの魅力のひとつです。不定期ですがパートナーの自己
紹介や考えなどを披露してもらうコーナーを再開しました。
今回はN.Aさんの登場です。

1)ARUNに参加した経緯を教えてください。

 2009年11月に東京都の社会起業家研修に参加していたときにディレクターの土谷
さんが講師として講義されました。その時にARUNの話が出て、ODA(政府開発援助)に
関わる仕事をしていた私は「カンボジア」、「社会的投資」という言葉に魅かれました。

 そこで、講義終了後、土谷さんに聞いてみると12月にミーティングがあるという
ではないですか!さっそくそのミーティングに参加して話を聞いてみると、メンバ
ーの人も信頼できそうで、やろうとしていることもおもしろそうだし、とにかく自分
でも何かしてみたいという気持ちがあったので、ミーティング参加後1週間ぐらいで
出資を決めました。

2)現在のARUNでの活動と参加した感想を教えてください。

 ARUNでは、緑の基金からの補助金によるプロジェクトのモニタリングをしています。
成果品の一つである映像作品が出来上がりつつあるところです。
 モニタリングといっても、現場にまだいったことがないのでなかなか難しいです。

 ARUNに参加して、本業ではなかなか会えない、会わないような方々と知り合えたの
が非常に良かったです。今さらながら自分がこれまでやってきた仕事というのは、なん
だかんだ言って狭い世界でやってきたのだなと痛感しています。本業では出張が多いの
でパートナーミーティングに参加できないことも多いのですが、これからも多くの人と
知り合い刺激を受けたいです。

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<5> 今後の予定   
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おわび:8月勉強会休会のお知らせがARUNウェブサイトで更新できておらず
    参加希望者にご迷惑をおかけしましたことをおわびします。

9月30日(金)
  ARUN月例勉強会
  「天然はちみつ事業のハンズオン支援」

     7月のニュースレターで「ARUN流BOPビジネスへの挑戦」とご紹介した
    天然はちみつ事業の進捗状況について、アシスタントプロジェクトマネー
ジャーの小野真依パートナーが最新情報をお伝えします。

  場所:ちよだプラットフォームスクウェア 501 千代田区神田錦町3-21
     http://yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10

  時間:19:00-21:00
  参加費:1000円
申込み方法:9月29日までに以下のサイトに必要事項をご記入ください。

https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dEJxYmJWTHdWZ2ZiSVVKWWZwVzktbWc6MQ

10月6日(木)19:00-21:00 出資説明会、ちよだプラットフォームスクエア#502
10月15日(土)15:30-17:30 出資説明会、ちよだプラットフォームスクエア#402

11月25日(金)にはカンボジアでシンポジウムを予定しています。
この機会にカンボジアにお越しください。詳細は追ってお知らせします。

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<6> 編集後記  
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 ARUNでは今月、都内で合宿を開催し様々な課題を抱えているものの全体でみれば
前進していることを確認し新旧パートナーで思いを共有しました。来月には出資説明
会も予定し新たにパートナーを募集いたします。目標とするパートナー数100名まで
あと43名です。あなたもパートナーになってみませんか。

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ARUN Newsletter No.7  2011年9月号 (9月12日発行)
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【発行】  ARUN合同会社(ARUN,LLC.)
【編集】  広報チーム
【WEB】  www.arunllc.com
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