パートナーズエッセイ チャリティーマラソンに参加してきました

angkormarathon

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昨年12月1日に開催された第18回アンコールワット国際ハーフマラソンに参加してきましたので、その様子を少しお伝えしたいと思います。

と、マラソンのお話の前にちょっとだけ、10年ぶりに訪れたカンボジアの様子について触れたいと思います。
とにかく色々な場面でその街の様変わりようには驚かされました。特に交通量の多さには衝撃をうけました。かつて主な移動手段としていたバイクタクシー(モトードップ)も、こうも車が多いとちょっと怖くて乗れません。以前から耳にしていたトゥクトゥク(座席のついた客車をバイクで引いて走るもの)が増え、一般的になっているというのも頷けるもの。楽しみの一つにしていたモトードップはあきらめ、この新しい移動手段トゥクトゥクに旅行中ほとんどをお世話になりました。

そして首都プノンペンの賑わいを楽しんだ後、レースの開催地シェムリアップに45分ほどのフライトで移動しました。バス移動する旅行者も多いと聞くので、道路がどんどん改善されてきているからかもしれません。そしてやはりシェムリアップも、プノンペンほどでないにしてもその交通量は信じられないものでした。信号が設置され始め、その存在意義が薄かった頃を目撃していた身としては、きちんとその役目を果たしている信号の有難さに一人感動していました。

* * *

さていよいよ“アンコールワット国際ハーフマラソン”ですが、これは1996年に第1回大会が開催され、エントリー費用は寄付金として義手義足支援と、地雷被災者の社会復帰・自立を支援するとともに、青少年エイズ予防支援活動等に使用されるチャリティーマラソンです。今回の第18回大会は、第3回から長らくこの大会を支援してきた日本の特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールドからカンボジアオリンピック委員会に全運営が引き継がれて行う記念すべき会となっていたようです。

参加者は、昨年大会より20%増の7579人(日本人参加者は437人を含む)で過去最高、参加国75か国と世界中のランナーにも知られた大会となってきているようです。スタート地点に立った時の喧騒からもその国際色は伺い知れました。そしてこのレースのその魅力はなんと言っても世界遺産であるアンコールワット遺跡群の中を走れるということ。

ハーフマラソンのコースは、アンコール遺跡群の定番観光ルートとして知られる小回りルートにほぼ一致しています。
アンコールワット(12世紀初創建(以下同じ))正面をスタートし、
プラサート・クラヴァン(921年)→
スラ・スラン(12世紀末)→
バンテアイ・クディ(12世紀末)→
タ・プローム(1186年/巨木に押しつぶされそうな寺院として有名)→
タ・ケオ(11世紀初)→
“勝利の門”からアンコール・トムに入り、像のテラス(12世紀末)→
バイヨン(12世紀末/巨大な四面仏の塔で知られる)→
南大門を抜けて、プノン・バケン(9世紀末)のふもとを通り、アンコールワットに戻ってくるルートです。

すべての遺跡をコース上から見える訳ではありませんが、アンコール・トム内はその大きな遺跡を正面に見据えながら走ることとなり、もっとも遺跡群を走っていることを実感させてくれます。観光で眺める以上にその空気を肌に感じ、遺跡群の壮大な歴史、世界観に浸れるような感覚がありました。

走る身として心配していた暑さも意外なほど心地よい気候でした。早朝6時半スタートで、まだ星も見えるほど真っ暗闇を肌寒い風を受けながらトゥクトゥクで会場に向かいます。ちょうど太陽が昇り始める時間帯に走りだすこととなり、肌を射るような太陽の暑さも避けられ、沿道に茂る木々の木陰にも助けられます。またフラットな舗装道路をずっと走れるので私のような初心者に何とも優しいコースでした。

* * *

ちょっとした驚きは、海外参加者がほとんどに見える中、地元カンボジア人走者も多かったこと。学校で体育の授業が整っていなかったり、運動会もなかったこの暑い国で、“マラソン”が浸透しつつあるのかなと嬉しくなりました。もうひとつの驚きは時々村の子どもから“アジノモトー”の声援をうけること。日本の調味料“味の素”はカンボジア家庭に広く浸透していて、色んな形で使われています。それで日本=味の素というイメージが強くて日本人が通ると“アジノモトー”と声が掛かった訳ですがちょっと苦笑いでした。でも沿道から笑顔満面でハイタッチを求めてくる子ども達には “あーもう歩こうかな”という弱気な気持ちを大いに元気付けてくれました。お陰でハーフを無事に完走できましたが、また走りたいと思わせてくれる温かい大会でもありました。

カンボジア観光省で紹介されている国際マラソンは、他にシハヌークビルアンコールビール国際ハーフマラソン、そして今年7月に初開催のアンコールエンパイアフル&ハーフマラソンがあります。他にもプノンペンでも6月頃にハーフマラソンがあるようです。普段投資先として接するカンボジアですが、たまにはこんな関わり方もいかがでしょうか。ちなみに観光兼ねてレース出場をお考えの場合は、マラソン前に観光を済まされることをお勧めします。アンコール遺跡群は上り下りの多い結構体力勝負の観光ですからね。

参考URL
特定非営利法人ハート・オブ・ゴールド
Angkor Wat International Half Marathon

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