パートナーズエッセイ コルカタからナマステ・ナマステ ~インドの電力事情~

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Partner 武田麻子 在インド・コルカタ

2011年7月、夫の仕事の関係で震災の爪痕が残る東京を発ちコルカタに住むようになってから早2年半がたちました。コルカタは共産党政権が40年近く続いた間(2011年に政権交代ししたがいまだ共産党勢力は根強い)、インドの経済的な発展から大きく取り残されてしまいました。最近日本食の小さなレストランが開店し、約20名ほどの単身日本人駐在者にとってオアシスとなりつつあります。かつて20世紀の初頭にはインドで初めての日本人学校が開校するなど日本とコルカタの関係は深かったのですが、1970年頃から徐々に希薄化がすすみ、現在では日本人会登録者も80名程度とデリーやムンバイ、バンガロールに比べると極めて小さい規模です。ちなみにデリーの日本人会は2000名だそうです。

今回のパートナーズ・エッセイではインドの電力事情をご紹介したいと思います。

「大都市でも停電は日常茶飯事」
インドは広大な国土でありながら燃料資源に乏しい国です。そのため電力供給は慢性的に不足しています。デリーの5スターホテルに泊まっていても、しょっちゅう停電が発生するそうです。ホテルや高級アパートには自家発電設備があり、停電となっても数分後には回復しますが、一般家庭はしばらく停電、郊外にいくと2-3時間毎日停電というところも多いようです。特に雨季に停電が多くなります。

「高い電気代、エアコンは電力食い」
こちらに住むようになってから、電気代の高さに驚きました。ほとんど日本並です。特にエアコンを利用する夏と雨季には、冬・乾季に比べ4倍ほど電気代が上がります。我が家でも今年の6月15000円の電気代となりました。これでも他の日本人家庭に比べると安く、3~4万かかっているお宅もあるようです。一方でホテルやレストランではエアコン18度設定で、30分もいると凍える寒さ、節電という発想はありません。何かと極端なお国柄です。

「不安定な電圧で電球が焼き切れ」
インドの電圧は220Vと高く、Universal規格のPCの電源をつなぐ時も火花を散らします(結構怖いです)。高電圧に加え、配電時の電圧が不安定なため、頻繁に電灯のスイッチを入れた瞬間バシっという音と火花とともに1個20ルピーする電球が焼き切れます。付け替えて再度スイッチを入れるとまたバシっ。電球1個20ルピーはインドの一般家庭においては安い値段ではありません。電球を付け替えないまま、暗い夜を過ごす家庭も多いかもしれません。

「4億人が電気のない生活」
現在人口13億人(14億に近いともいわれる)インドにおいて、いまだ4億人(5億人ともいわれる)が非電化の生活を送っています。日本の人口の約3倍、インドの総人口の30%以上が電気のない生活送っているわけです。もちろん電力インフラの整備は中央・地方行政で推進されているのですが、その努力は主に大都市圏の商業や大規模製造業に充てられ、一般生活者には届きません。言わずもがな、過疎地域はますます電化から遠のくばかりです。

「BOPビジネスとしての太陽光発電」
最近Arunの投資活動の一環としてインドの社会投資に関わらせていただく中、多くの起業家がインドの過疎地域における電力事情を改善すべくいろいろのなVenture Businessを立ち上げていることを知りました。カンボジアでも同様の事業があり、Arunの投資近々も実現するようです。よろしければ是非インドの太陽光発電とBOPビジネスにもご関心およせください。

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