パートナーズエッセー ARUN投資案件現地調査に同行して

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今回のパートナーズエッセーはARUNパートナー小町利夫さんから現地調査の報告です。

 

ARUN投資案件現地調査に同行して

今回のカンボジア行きは当初は漠然としたもので、8月に開かれるARUNの夏のイベントに行ってみようと思っていた。

ところが投資委員会に出席していた折りに、ディレクターが7月に現地に行くという話があり、それに合わせて一緒に出掛けることに予定を変更することになった。

当初はプノンペンだけだったがシュムリアップとベトナムのハノイにもでかけることにして12日間の旅の計画になった。

 

発端はFrangipani のホテル関連調査

個人的には不動産関連投資ビジネスを中心にやってきたので、ARUNが現在投資しているFrngipaniの物件の建物自体の状態をこの目で確認することはARUNにも多少役に立てそうだと思い、今回も最初に功能さんからも依頼された事でもあった。

具体的にはプノンペンで4物件、シェムリアップに2物件プラス1物件(投資対象にはなっていないがFrangipani自体として所有している案件)があり、これを全部見てこようと思い立った。

シェ ムリアップには誰か現地に精通している人がいなかったので探したところ、世界遺産で知られているアンコールワットの修復に、早大の中川教授が20年来関わ り今も継続しているので現地の状況に詳しい建築関係の人を紹介してもらうことをお願いすることにした。去年、別件でベトナムの調査に出掛けたとこも古都フ エの世界遺産を見学にも御世話になったこともあり、今回もおねがいすることにした。

アンコールワットには現地で20年近くこの保存修復計画に関わってきた小出陽子さんが現地のNGOhttp://www.jst-cambodia.net/index.phpでも精力的に活動をしているので挨拶も兼ねていろいろと現地の状況を教えてもらうことにした。

こ の時期のアンコールワット見学は雨期でもあり、観光としては比較的閑散としてました。小出さんにはシェムリアップ投資対象案件も案内してもらったのです が、現地のスタッフが小出さんに親しく話しているのを見て、びっくり。いろいろ聞いてみると、小出さんがこのホテルの建設工事にあたって工事の職人の紹介 等をした経緯があり、それがきっかけでこの世界遺跡への訪問客を当ホテルに紹介したりして現在も関係が継続しているとのこと。世の中は狭いもの、縁は不思 議なものです。

 

カンボジア周辺の世界遺産

カンボジアのアンコールワットは歴史・規模と共に周辺アジアでは一番有名ですが、隣接するベトナムにも世界遺産が2つあります。

一つは古都フエ(これは京都と姉妹都市提携)。それとハノイ北方のハロン湾。フエは去年ベトナムに滞在中に現地にいったが、まだハロン湾は行ってなかったので、この機会に出掛けようとした。

ハ ノイにいるベトナムの友人に連絡をとったところ、ハロン湾観光は船でクルージングをして海の上で宿泊して堪能するものと諭され、今回は断念し当初の予定は 変更ハノイの都市計画の実情を案内してもらうということになり4日間をハノイ市内滞在で過ごす。ハノイの都市開発状況は想像以上にダイナミックで、活気に 溢れていた。結局連日連夜あっという間に時間を過ごす。昼は彼方此方現場を見て回り、夜は前年にホーチミン市で会ったり、年末に来日したメンバーの参加も 有り,話題も酒も盛り上がる。

今回の現地調査は以上の顛末を経て、でかけることになった。

勿論、主目的は既投資対象のホテル案件と投資対象案件の精査です。この詳細は割愛します。現地で直接顔を合わせて話しをして初めて実感することも多くあり、個人的にもいい経験が出来、これを今後に生かしたいと考える。

偶 然のことだが、プノンペンでヒアリングした事業提案等は、シェムリアップでも別の組織が企画を持ち込んでいることを知ったり、ベトナムのハノイでも異なる 次元でのアプローチをしている企業もあったりとか、場所も変わるとそれぞれの価値観や都市の成熟度の違いでビジネスモデルが当然のことだが、異なってく る。

当該エリアは農業、エネルギー、教育、健康といったテーマが共通して話されているが、対処の方法については様々だった。

一つの地域、都市ではなく複数を対象にすることで、相互に比較検討してみるとで投資対象の考え方の整理ができることがよくある。今回も当該地域の利用者の目線に寄り添って見ることの大切さを改めて感じた。

カ ンボジアも、ベトナムも国内での戦争による深刻な時代があり、その結果として中核となる年齢の貴重な人材を多数失っている。ベトナムの平均年齢は約28歳 と若く、これが成長への潜在的原動力となっているが、一方では喪失した年代の影響は影を落としている。カンボジアも同様な傾向を持っているようである。

プノンペン特別市人口223万人(2011年)の人口集中はフランスのパリ(2009年)とほぼ同様の規模まで増加して来ている。人口集中は都市構造の変化を促していく。

何処に向かっていくのかということよりも、ここでは何が基本的に不足し、何が求められているかをもう一度原点に戻って考えることも必要と感じた。

但し、解決策は混沌とした状況から試行錯誤の繰り返しから生まれ出てくるのであろう。

アンコールワットに刻まれた幾多の石像彫像で組まれた建造物を見ていると

この混沌は次の段階にステップアップするための土台の役割を担っているのであろうという思いが頭を過ぎった。

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