CEDACモニタリングレポート①自然栽培米事業

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6月、SIFCパートナーの一人が、投資先であるCEDACにモニタリングに行きました。モニタリングの様子を二度に分けてお伝えします。
SIFCへの投資金は、CEDACがタケオ州にあるTramkokで栽培された自然栽培米を農民から購入する資金として使われています。自然栽培米の買付と販売の過程は下記の通りです。


1月頃、CEDACが契約している村で栽培された自然栽培米をCEDACが買い付けます。

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プノンペンにある倉庫で保管します。

毎日少しずつ精米します。

精米後、1NAP Shop.jpg0ヶ月から1年かけて販売します。国内販売用の米は、CEDACのブランドとして袋詰めされ、プノンペン市内に3箇所あるCEDACショップを通じて、卸・小売業者や個人の消費者に販売。

 

 

 

 

自然栽培米の国内価格は、1キロあたり、普通米よりも100-200リエル*ほどしか高くないそうです(現在、精米後の自然栽培米は1キロ3,000リエルほど。普通米が約2,800リエル)。昨年は、1月2月と値段が下がった後、ずっとうなぎのぼりに値段があがったそうです。今年は、ベトナムもタイもカンボジアから米を買わなかったようで、それが米の価格を安定させているのではないか、というのがCEDACスタッフの分析でした。
精米の段階で品質的にはじかれたもの(全体の約5-10%)は、普通米として「自然栽培米」のブランドなしで国内の普通米市場にて販売されています。
国内での販売の他に、CEDACは輸出事業も行っています。輸出用の米は、国内とは異なる規定や条件が先方からなされるので、それに応じて精米から袋詰めまで変えなくてはいけません。たとえば、アメリカの食品会社からは、純粋にジャスミン・ライスのみを『手で』選別するよう求められたり、カンボジアでは手に入らない袋に詰めることを要求されたりする場合もあるそうです。(写真は米を手で選別している様子↓)

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カンボジアでは、CEDACのように輸出も眼中に入れられるような業者は、他に5-6箇所しかないそうですが、どこも今ひとつ輸出には踏み切れていないそうです。問題は、契約に応えられるだけの品質と量を確保するという、米の供給側にあります。具体的には、
1. 量の確保の問題。米を農民から買い取る資金もさることながら、輸送も課題です。つまり、12月1月の買い付けのピーク時にはトラックの確保も難しくなります。CEDACは、現在Community rice mill と連携し、プノンペンへの輸送手段が整う間、Community rice millに自然栽培米を保管しておく予定だそうです。
2. 質の確保の問題。特に輸出に際しては、米の湿り具合、他の種類の米が混じらないようにする仕分け、破損米の割合がハードルとなるようです。
品質的にはじかれた有機米の利用法として、焼酎を作っています。1日に米2袋を使い、約100リットルの焼酎をつくっています。それを、5,000リットルも入る貯水槽にためておいて、CEDACが来たときにプノンペンに持っていってもらっています。
焼酎製造.jpgIMGP7202.jpg焼酎樽.jpg
*1,000リエル=23.1円(6月27日現在)

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